一貫張りとは?
竹かごに和紙を貼り、柿渋を塗った物を「一閑張り」と言います。(柿渋については下記画像をご参照ください)
名前の由来は諸説ありますが、農閑期(農業の仕事が暇な時期)に作られることが多かった為にこの名が付いたとも言われています。
和紙(下地)を貼り付けた上に「模様付きの和紙」「古文書」「着物」などを貼り付けてさまざまなデザインに仕上げる事ができます。
また近年では身近な小物(メガネケースや小物入れ)などに一閑張りを施し、趣味として手軽に日本伝統工芸を楽しんでいる人も多いそうですよ☆
ぜひ皆さんも手作り和雑貨を作ってみませんか?
さっそく気になる作り方を見ていきましょう♪
■柿渋とは?
柿渋(かきしぶ)は、渋柿の未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵・熟成させて得られる、赤褐色で半透明の液体。柿タンニンを多量に含み、平安時代より様々な用途に用いられて来た日本固有の材料である。発酵によって生じた酢酸や酪酸等を原因とする悪臭を有するが、20世紀末には新しい製法により精製され、悪臭が完全に取り除かれた無臭柿渋も誕生している。
Wikipediaより引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%B8%8B
■柿渋の取り扱い注意事項■
・ゴム手袋を装着して使用してください。
・皮膚についた場合はすぐに十分な水で洗い流してください。
・衣服に付着した場合は乾燥する前に洗い流してください。
・においがきついものもあるので十分に換気して作業してください。
・開封後はしっかりと密閉し、冷暗所で保管してください。
・商品の取り扱い説明書をよく読み、注意事項を確認してください。
一閑張りの基本の作り方
【用意するもの】
竹かご(籐カゴ・プラスチック製品・空き箱などでもOK)
和紙(厚みのあるもの)
のり(障子紙のりがおすすめ)
ヘラ(粘土ベラでもOK)
刷毛(のり用&柿渋用)
【手順】
1.和紙を手でちぎる
2.和紙にのりを塗って竹かごに貼り合わせていく(一部が重なる程度に貼り合わせる)
※この時、空気が入って和紙が浮き上がらないようにしっかり空気を抜きながら貼り付ける。
3.和紙を貼り終えたら乾燥させる
4.柿渋を塗っていく(刷毛で全体に塗る)
※柿渋は時間をかけて発色してくるので一気に塗らず、少しずつ色を見ながら塗り重ねていく。
5.再び乾燥させる(日光の下で乾かす)
完
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竹かごにこだわらず籐カゴやうちわなどをベースとして作ったり、和紙だけではなくさまざまなペーパー(英字新聞など)を貼り付けて伝統工芸のアレンジを楽しむ方も増えてきているそうですよ☆
難しく考えず、まずは自己流でもOKなのでぜひ一度一閑張りというものに触れてみましょう♪
さあ、ここからはお手本にしたい素敵な一閑張り作品をご紹介致します☆
和風小物の魅力をぜひご覧ください。
お針箱に☆
☆*。。。*☆
趣のある古文書を貼り付けた純和風の針箱が素敵☆
柿渋独特の灰がかった黄赤色に日本の「色」を感じます。
また、箱縁に和柄生地を貼り付けるというデザインも素敵ですね♡
ぜひ皆さんも、おうちにある小物入れなどを一閑張りで和風アイテムに変身させてみましょう♪
<製作者:keikeikoo.wamono>