シャドーボックスとは
「シャドーボックス」は「シャドーアート」とも呼ばれ、同じ絵を数枚用意し、各パーツを切り抜いて貼り重ねることで立体感を出す、ペーパークラフトの1種です。
その起源は意外なほど古く、17世紀のヨーロッパにまでさかのぼります。
作品に光をあてると影(シャドー)ができることから、この名がついたと言われる。起源は17世紀にヨーロッパの貴婦人の間で流行した、木工品や陶器などに絵を貼り付ける手工芸「デコパージュ」。その後伝わった米国でアレンジされ、立体の絵を額縁に入れる現在の姿になったという。
出典:コトバンク「シャドーボックス」http://goo.gl/ej71CH
シャドーボックスの概要(作り方)は以下の動画をご覧ください!
立体感で絵が生き生きとして見えます。すごいクオリティですね~。
絵(平面)が重ねられることで半立体のようになります。細かい花の部分も緻密に重ねられていて、脱帽です。
シャドーボックスの作り方
シャドーボックスを作るのに必要なのは、
・立体にしたいイラスト・写真 3~5枚 (緻密に作りたければもっと枚数を増やします)
・カッターナイフ
・ボンド
最低限これだけでできます。
あとは、
・カッティングマット(カッターを使う時に下に敷く)
・筆ペン(カットした切断面を黒く塗ると見栄えが良くなる)
・ピンセット(細かいパーツを扱うときに)
などがあるとさらに良いでしょう。
どのパーツを前面に出すかを考えて絵を切り出していきます。
重ねる絵と絵の間には、少し隙間をあけて高さを出します。
ボンドをシリコンボンドにして厚みを出す方法や、
ボール紙やプラスチック板を間に挟む(スペーサーといいます)方法があります。
ヘラなどを使ってパーツに少し丸みをつけると、より立体感が出ます。
出典:http://gogonohonda.blog58.fc2.com
人物の立ち位置(手前か奥か)によって層が分けられています。剣や腕などのパーツも別に切り分けて重ねているそうです。
出典:http://gogonohonda.blog58.fc2.com
↑斜めから見るとこんな感じ。絵が何層にも重ねられて厚みが出ているのがわかります。
この作品については以下のリンクボタン先のページで紹介されています。
写真つきでいろいろな角度から見せてくださっていますよ☆
また、以下の動画ではシャドーボックスの詳しい作り方が解説されています。
「初心者向け」として丁寧に説明されているので初めてシャドーボックスに挑戦する人はぜひご覧ください♪
トレーディングカードでシャドーボックス!
「同じ絵を何枚も用意する」「枠がある」ことから、トレーディングカードはシャドーボックスの素材にぴったり。Twitterなどではハイクオリティなシャドーボックス作品がたくさん投稿されています!
トレカでシャドーボックス作ってみた、という記事をどっか見てからずっと自分でもやってみたくて、ついにやりました!
ぶきっちょ+4枚だけだから立体感足りないかな?追加出来るように、貼り付けるのはまた今度のお楽しみ(*´ ˘ `*)♡#シャドーボックス #ポケモン #キャタピー pic.twitter.com/AKUJwVXukR— いくまる (@ikumaru1123) 2016年12月21日
左が元のカード、右がシャドーボックスですね。立体感が全然違いますよね。
奥行きによってカードの中にひとつの世界が生まれています。ニスやレジンなどを使って光沢を出すのも素敵ですよね。
ちづ出来たー
これでダブりNシャドーボックス3作目 pic.twitter.com/jzpM4Yzg8Q— そら (@aozoraaogu) 2017年1月30日
6枚を使用されているとのこと。シャドーボックス化によって遠近感が増し、ポーズがより魅力的に見えますね!