
いよいよ描いてみる
前回は編み図に必要な編み目記号を作成しました。
初めて操作したCADはいかがでしたか?
難しいと感じるかたもいれば、ゲーム感覚で面白いと感じる方もいると思います。
読者プレゼントの編み目記号をまだダウンロードしていない方はこちらからどうぞ。
今回はそれらを使って、実際に編み図を描いていきましょう。
今回使用するコマンドは「範囲(範囲選択)、複写、移動、図形(図形読込)」です。
左クリック:通常、左クリックを使用します。ここでクリックというと、左クリックのことを指します。
右クリック:端点や交点を指示するときや、コマンドを確定する時に使用します。
スクロールボタン:画面の表示を大きくしたり小さくしたりする場合は、スクロールボタンをくりくりすることで表示が変わります。作業中、必要に応じてくりくりしてください。
コースターの編み図を描いてみる
まずは簡単な四角いコースターの編み図を描いてみましょう。
完成図はこちらです。
1.作り目と1段目
1-1) 左ツールバー【図形(図形読込)】で鎖編みを選択し、任意の位置に配置します。

1-2) 次に、同じく【図形(図形読込)】で細編みを選択し、鎖編みの上に配置します。

1-3) 左ツールバーの【複写】をクリックし、1-1、1-2で置いた鎖編みと細編みを選択し、メニューの【選択確定】をクリックします。

1-4)メニューの【任意方向】をクリックしてX方向(横方向)に変えます。
こうすると横方向にだけマウスが動きます。

1-5)1-1、1-2で描いた記号の右側でクリックします。
これで記号が複写できます。
まだ配置されていない記号が水色で表示されますが、これは無視します。

1-6)メニュー下の【連続】をクリックします。
そうすると同じ間隔で複写できます。

1-7)メニュー下の【連続】を7回クリックし、合計10目分描きます。

1-8)右端の細編みの横に立ち上がりを描きます。
左ツールバーの【図形(図形読込)】で鎖編みを選択します。
1-9)メニューの【90°毎】をクリックすると、記号が90°回転します。
それを右端の細編みの横に配置します。

2.2段目
2-1)左ツールバーの【複写】で1段目を選択し、【選択確定】をクリックします。

2-2)メニューの【任意方向(Y方向となっている場合もあります)】をクリックして、Y方向(縦方向)に変えます。
こうすると縦方向にしかマウスが動かなくなります。
2-3)1段目の上でクリックします。

2-4)ツールバーの【移動】で、2段目の立ち上がり1目を左側に移動させます。
このとき、方向はX方向に変更しておきましょう。

3. 3~10段目
3-1)ツールバーの【複写】で、1段目と2段目を選択し、メニュー下の【選択確定】をクリックします。

3-2)Y方向になっていることを確認し、2段目の上でクリックします。
配置確定していない記号が水色で表示されますが、これも無視です。

3-3)メニューの【連続】を3回クリックします。

4. 引き抜き編み
4-1)左ツールバー【図形(図形読込)】で引き抜き編みを選択します。
4-2)最上段の右端に配置します。

描いた編み図を保存する
1. メニューの「ファイル→名前を付けて保存」をクリックします
2. ファイル選択のダイアログが出てくるので、新規をクリックします
3. 名前にファイル名を入力し、OKをクリックします
これで編み図が保存できました。