
汗ばむ陽気の日に食べたいものは
(BGMは「孤独のグルメ」でお願いします)
秋はとっくに始まったというのに、今日は汗ばむ陽気だ。
まったく、季節の変わり目というのは、暑かったり寒かったりと、どうも落ち着かない。
気分もなんとなくぼんやりしてしまう。
そんな時は、何かパンチのあるものを食べて頭をシャキッとさせたいものだ。
例えば、何かピリッと辛いものなんかどうだろう。
そういえば、今はちょうどお昼時。
腹が、
減った。
担々麺と水餃子
パンチのあるものといえばなんだろう。
ピリッと辛い、でも辛すぎず、味に深みもあるもの。
それは私の大好物のひとつ、担々麺をおいて他にないだろう。
担々麺。あの辛味と甘味をあわせ持つどろっとしたスープを麺にからめ、たっぷり乗った肉のそぼろと一緒に食べる最高の一食。
ああ、たまらん。彩りに青菜が添えてあるのもいい。
そうだ、担々麺だけでもいいが、もう一品何かつけよう。
担々麺と合う一品。例えば、水餃子なんかどうだろう。
スープに入っているタイプだと、汁物で担々麺とぶつかるので、水餃子のみで盛ってあるものがいい。
ラー油のようなピリ辛のタレがかけてあるとうれしい。
担々麺と水餃子を目の前にする、この至福のひととき。
さて、いただきます。
……おや、小さいな!
ミニチュアフード「担々麺」と「水餃子」
今回作成するのは「担々麺」と「水餃子」のミニチュアフード。
ミニチュアフード作りは今回が初めてだが、以前からやってみたかった。
せっかくだから、食べたいものを作ろう。
担々麺はどんぶり状の器に入れる。
器は石粉粘土をUVレジン用の半球型に詰めて乾燥させ、台をつけて紙やすりで形を整えて塗装。黒っぽい器にした。
ニスはつや消しのものを使用して、焼き物の素朴な感じを出す。
水餃子用の皿はUVレジン用の平たい円形の型に、同じく石粉粘土を詰めて乾燥させる。一度乾燥させたあと水をつけて柔らかくし、縁を少し持ち上げるようにすると皿の形にできた。紙やすりで整えて白で塗装。ニスはつや有りのものを使用。
担々麺の麺は、ペースト状の樹脂粘土をビニールの小袋に入れて、接着剤用のノズルを取り付け、くっつき防止に敷いたクッキングシートの上にクリームのように細く絞り出す。
担々麺に乗せる青菜は、樹脂粘土でそれらしい形に作成。白い部分は粘土の色そのままで、葉の緑色の部分だけ塗装した。
ネギはワイヤーに樹脂粘土を巻き付けて乾燥させ、ワイヤーを抜けば筒状のものができる。それをカッターでスライスすればネギに。
担々麺の肉そぼろはコルクのコースターをむしって細かくし、少し暗めの茶色系のアクリル絵の具で塗装。
水餃子にかけるラー油に入っているスパイスは、同じくコルクのコースターで作るが、こちらは肉そぼろより細かくしたいので、粗めの紙やすりで削った粉を着色して使用した。
担々麺の器に土台(上げ底)として黄土色に着色した樹脂粘土を詰めて乾燥。平たく伸ばした樹脂粘土の上に麺をまとめて貼り付けたものを器に接着剤で接着する。
担々麺のスープは2色に着色したUVレジン液を使用。ベースとなるごまのスープは黄土色に少し白を混ぜたアクリル絵の具を混ぜて。ラー油は赤の着色料を混ぜて作成。
担々麺の器に、麺の周りにごまのスープのUVレジン液を流し、青菜を入れ、ネギを散らす。
ラー油のUVレジン液を爪楊枝につけて、置いていくように入れ、場所によって少しベースのごまのスープと混ぜるようにして、UVランプで硬化させる。
着色したコルクの肉そぼろを接着剤で麺の上に固定し、UVレジン液を垂らして浸透させて硬化させる。
仕上げにスープ全体の上に薄く、無着色のUVレジン液を乗せて硬化させたら担々麺は完成。
水餃子は白の絵の具を少し混ぜた樹脂粘土で半月形を作り乾燥させる。
お皿に3つ並べて接着。上から無着色のUVレジン液を垂らして爪楊枝でなじませ、着色したコルクの粉を少しふりかけて硬化させる。
その上から赤く着色したラー油のUVレジン液を垂らしてなじませてUVランプで硬化させれば完成。
お箸はヘアブラシの歯を切ったもの。
初めて作ったが、なかなか美味しそうに出来た。
……結局、本物の担々麺と水餃子が食べたくなったな。
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