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保護猫・犬のチャリティグッズ・肉球アクリルたわしを制作をしている「蒼い猫」さん

保護猫・犬のチャリティグッズ・肉球アクリルたわしを制作をしている「蒼い猫」さん
この記事について
『動物は家族。命はみんな一緒』というメッセージで活動しているSmileyPawで、チャリティグッズの肉球アクリルたわしの制作をしている「蒼い猫」さん。洗剤を使用しなくてもキレイになる地球に優しい肉球アクリルたわしは、蒼い猫さんオリジナル作品だそうです。そんなグッズの誕生秘話から作り方まで、お話をうかがってきました。

自分にできること=編み物で保護猫・犬を救済したい

使うのがもったいない位とっても可愛い肉球アクリルたわし
肉球アクリルたわしが完成するまでは試行錯誤したそうです。そして、SmileyPawのイベントの収益は全て寄付しているそうです。それでも作り続ける動物への愛、編み物への想いなどのお話をうかがいました。

ー肉球アクリルたわしを作ろうと思ったきっかけを教えていただけますか?

ブログで保護猫の存在や猫の保護活動をしてることを知りました。保護猫の活動のことを知って、自分にも何かできないかなとずっとモヤモヤしていたのです。猫は20年以上飼っていて、いつも捨て猫や拾われた猫を育てていたので…。

保護猫のために何かしたい!と思い色々と調べていくうちに、どの人をサポートしていいのか、特定の人をサポートするのは不公平じゃないか、餌やりをやるのも毎日やり続けるのは自分には難しい…そんな中途半端な気持ちでやっても意味がないかな…とさまざまな考えを巡らせ、どうしたらいいかわからなくなっていました。

肉球アクリルたわしを編みながら楽しそうに語る蒼い猫さん

そんな時、久しぶりに会った友人が保護犬のイベント活動をしていて、イベントでグッズを販売し収益があがった分をアニマル・ドネーションを通して寄付しているという話を聞き、とっても感動したのです。

その後から、「何か自分でできることはないかな…私にできることって、やっぱり、子供の頃から好きだった編み物だよね。」と考え、「編み物でイベントで販売できるグッズはないかな…肉球の形をしたアクリルたわしがあったら買ってくれるかな…犬や猫ならやっぱり肉球だよね。」と肉球アクリルたわしに辿り着きました。

参考に色々と検索してみたのですが、どうしても自分の好みの形のものがなかったので、それなら、自分のオリジナルを作ろう!と決意しました。

それと同時に、イベントに来たから買えるという付加価値もどうしてもつけたいと思ったのでオリジナル作品を作りをはじめることにしました。
それから、試作品作りのため編んではほどいてメモを取り、何目編んだらこういう形になって…ということを何度も何度も繰り返し、編んでは試作品を作ってみて…をひたすら続けていました。

そして、やっと試作品ができあがったので、イベントを開催するかどうかを友人に確認してから、「イベントグッズにどうだろう…?」と、肉球アクリルたわしの試作品を見せました。そうしたら、友人がとても喜んでくれたので、その後も何度も改良を重ね、ようやく形になったのが今の肉球アクリルたわしです。

これが試行錯誤の末に生まれた肉球アクリルたわし。可愛い♡


—すごくかわいい~!本当に可愛くてこれで洗うのはなんだか気がひけますね…使い道は他にもありそう。
編み物はいつからされているのですか?

最初は母から編み物を習ったのですが、小学生の時から編み物は好きでした。自分のマフラーを編むことからはじまって、その後セーターまで編めるようになりました。

近所の手芸屋さんで毛糸を買っていたのですが、、店主の方が親身になって相談にのってくれたり、編み方を教えてくれたりしたので、編みたい!と思ったものは全て編むことができました。
大人になってからは、友達のお子さんのベビー服を編んで送ってあげたり…とういうことをずっとしていました。ただ、この10年位ブランクがあって、また編みたいなと思いはじめ、一昨年位から帽子を編んだり小物を編むようになりました。

—小学校の時にすでに基礎が完璧だったなんてスゴイですね!私は編み物が苦手で、小学生で挫折したので(苦笑)。どれ位の期間で今のアクリルたわしの形になったのですか?

仕事をしてたので夜しかできなかったのですが…形になるまでは3~4日位でしょうかね。

—えっ!!!(驚)3~4日ですか???しかも夜だけで…最低でも1ヶ月位かかったのかと思ってました。

試行錯誤はしたのですが、丸にする形などの基本は頭に入っていたし、割と手が早かったんだと思います。そこから実際使ってもらって、何度かやり直しをしたので、それを含めたら2週間位でしょうかね。
形や大きさは、最初から、手がすっぽり入る袋状にするつもりでいて、手のひらの大きさ・手の幅が入る大きさを考えて編んでいました。

後は、最初は肉球部分をもっとモコっとさせたくて、そういう編み方をしていたのですが、洗うことを考えた時に乾きにくくなってしまうと思い、それはやめました。ただでさえ、袋状で乾きにくいデザインだったので…。
私の中では、肉球を見ながら裏面で洗うというイメージです。ちょっと楽しくなりますよね(笑)

裏面で洗うのがおススメ


—使う人の立場にたって作られているのですね。今は1枚編むのにどれ位かかりますか?

最初は2時間位かかってましたが、今は1時間位で編みあがります。楽しくて時間を忘れて朝まで作ってしまうこともあるので、睡眠時間確保のため12時までと決めています。

道具や材料はどんなものを使用しているの?

—いっ、1時間ですか…すごいですね。(すごいとあたり前の反応しかできないくらい編み物への苦手意識が強い私)
毛糸はどんなものを使っているのですか?

毛糸はウールとアクリルがあって、アクリルがたわしに向いているんです。色々と調べたら、ダイソーさんの毛糸がアクリルたわしに向いているという情報があったので、私はダイソーさんの毛糸を使っています。
最初は別の毛糸を使っていたのですが…コスト面を考えて断念しました。

ダイソーさんの毛糸・かぎ針・ハサミ

なんと!かぎ針(クローバー)は小学校の時から使用しているものだそうです。一番使い慣れている物で、猫のことを思いながら編んでいるそうです。

—最初の毛糸とダイソーさんの毛糸の感じの違いなどはありましたか?

ウールでしか編んだことがなかったので、まず、アクリルに慣れるのに大変でした。
アクリルは何となくひっかかる感じあったんです。
同じアクリルでもメーカーによっても違いがあるので、最初は苦手でしたね。やっぱり、触り心地と引っ張り感というのかな…それが毛糸によって違いますね。

—1つ作るにはどれ位毛糸を使いますか?編み図などをおこしたりしたのでしょうか?

裏面と周りの部分は一玉で2枚分くらいです。肉球部分は一玉で4枚分くらい編んで余ります。
編みながらやっているので、特に編み図を書いたりはしていません。全部メモですね。今はそのメモの内容も全部頭の中に入っているので捨ててしまいましたが(笑)

—メモが全てだったのですね。完成品ができて、これまで何かしたいという想いが形になっていかがでしょうか?

子どもの頃からやっていた編み物で、保護猫・犬の活動を知っていただく機会にもなって、誰かの役に立てることが本当にうれしいです。イベントを主催する友人を応援したいという気持も強いですね。

肉球アクリルたわしは自分の子どものような存在で、保護猫・犬のこと、イベントに参加してくれる方のことを思いながら楽しい気分で作っています。その子(肉球アクリルたわし)を手にとっていただいた方に気持ちが伝わることを願っています。

後は、同じ材料でも手編みなので一つひとつ見た目も違いますよね。選ぶ方がその中から「私はこれが好き!」という感覚とマッチした子を見つけてもらえたらいいなと思います。

ー好きなことで役に立てるって、本当に原動力になりますよね。蒼い猫さんの想いが届くといいですね!

オリジナル肉球アクリルたわしの作り方

作り方を見せていただきました。材料は並太毛糸・かぎ針・ハサミだけ。
毛糸はお好きな色の組み合わせで!
鎖編み、細編み、中編み、松編みの作り方がわかれば、
この写真を見るだけで、編むことができると思うとのこと。
私にはできないですが、ハンドフル読者のスゴ技さんたちなら問題なし⁉

①表面
表面の大きい肉球部分(赤)を編みます。(中編みと松編み)

真ん中の肉球部分

②肉級の周りを別の色の毛糸(ベージュ)で中編みで一周編む。

ベージュの毛糸で一周編んだだけです

③松編みで小さな肉球を編んでつけていく。

④最後に周りの輪郭を一周編む。(中編み)

表面できあがり

⑤裏面
中編みで編む → 最後の段は細編みで編む → 松編み編みで編む
→ 細編みで編む → 表側(上写真)と細編みでとじる

裏面はこんな感じです。コースターの編み方に似ている⁉
表側(上写真)と細編みで編みました。

⑥最後に鎖編みで輪を作る

編むのがあまりにも早いので、写真がブレブレになるハプニングが…

⑦毛糸の処理をする
⑧肉球アクリルたわしできました!

ちょうど手がすっぽり入る大きさです!
肉球を見ながら、洗い物も楽しくなりそう。

蒼い猫さんのこだわりは、
①なるべく結び目を増やさないようにすること

大量生産には向かないですが、1本の糸で編んでいくことにこだわっているそうです。
手を入れても結び目が当たらないので、使う人にとっては絶対そのほうがいいとのこと!

②並太の毛糸を使用する
アクリルたわしは毛糸が太すぎると、乾きが悪くなる可能性があって、
細すぎると食器を洗う時の手ごたえが少し足りない感じがすることから並太を使用。

使う人のことを考えて作ったかわいい肉球アクリルたわし。欲しくなりますよね!

この記事を書いた人

みわ あずみ
編集・ライター。東京都葛飾区在住。
不器用だけどハンドメイドにチャレンジしたい!
私のようにハンドメイドは好きだけど、自分には難しい…と
思っているような方にも手づくりの良さを伝えていきたいです。
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