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「全額を東日本震災遺児に寄付するボランティア」は今だからこそ必要に《Think Of Japan While Knitting 東京》

「全額を東日本震災遺児に寄付するボランティア」は今だからこそ必要に《Think Of Japan While Knitting 東京》
この記事について
東日本大震災で親を亡くした子どもたちの中にはこれからお金が必要な時を迎える子もいます。「売上金の全額を震災遺児へ寄付」と宣言するボランティア団体「Think Of Japan While Knitting 東京」代表の荒木和美さんにお話しを伺いました。実は、弊社「Crafulレシピ」部門の編集スタッフでもあります!

カナダからはじまった「Think Of Japan While Knitting」

未曾有の東日本大震災後、海外で「日本に何かしたい」という声が多く上がりました。その頃立ち上がったプロジェクトの一つに、カナダ・トロント在住日本人女性主催の「Think Of Japan While Knitting」があります。「編み物をしている間は日本を想う」という郷土への想いが込められたプロジェクトです。

編み手の違うモチーフ一枚一枚がつながれて商品ができる。

参加者にモチーフを編んでもらい、そのモチーフをつなげて一つの商品に仕上げ販売し、売り上げ全額を震災遺児のために寄付をするというプロジェクト。7年前、関西とともに「東京でもやりたい」と手を挙げたのは現在東京の代表・荒木和美さんでした。

できる範囲で、できるペースで長期にわたるボランティアを

弊社スタッフであり、Think Of Japan While Knitting 東京の代表である荒木和美さん

──どんな方々で運営されているんですか?

 荒木和美さん(以後名称省略):日本では関西と東京があるのですが、東京はほとんど主婦の方が集まりました。みなさんアナログで、無理に大きくすると日常生活があやうくなる……「長期のプロジェクトだから、私たちのできる範囲でできるペースでやろう」と最初に決めたんです。

 ──でもそれ、とっても大事なことですよね。長期にわたってやるボランティアとなると。

 そうなんですよ。ブログの更新などもできる人ができる時にやる…というスタンスで。主要メンバーは5名程いますが、家庭の事情などで2人しか活動できなかったり私しか活動しなかったりということもあります。

モチーフはサイズが違うことも。「ひとつひとつ必ずこちらで縁を編みます。サイズ調整もできるし強度もでるので」

 ──そもそも荒木さんはなぜこのプロジェクトに参加されようと思ったのですか?

 地震があった後に、何かしたいけれどお金がない、でも毛糸が山のようにある(笑)

 ──毛糸が山のように……あったんですか? 

趣味で(笑)毛糸とか布とかは家にいっぱいあったんですよ。これで何かができればな、と探し始めて。「モノを作ってそれを送る」というボランティア活動はいっぱいあったんです。 

モチーフを作品にするための毛糸も売り上げを使用せず、寄付や持ち出しなどでまかなっているそう。

「ブランケットなどを編んでそのものを送る」というのはあったけれど、季節や年数がたつと必要がなくなってくるなと。……実際にも編み物だけでなく「モノがあふれてきてもてあます」という事態になってしまっていましたよね。

──そうでしたね。

Think Of Japan While Knitting は「お金にかえて、お金を寄付しよう」といっていたので、じゃあこれに参加しようと思って、トロントの代表の方へ連絡をとりました。

筆者も久しぶりにかぎ針を持ち、Think Of Japan While Knitting指定の編み図と格闘。編んでみると単純な編み図で初心者でも簡単。

 ──そして代表に?

 代表になろうとは最初思ってなかったんですけれど、その時関西にしか拠点がなくて「関東にないなら私やります」と思わず言ってしまったんです。結果リーダー的な役割を担うことに(笑)

 ──似たプロジェクトを知っているのですが、「Think Of Japan While Knittingの場合は「震災遺児のために」と限っているのが違うなと感じます。そこはやっぱり着目されました?

 そうですね。やっぱり自分も子どもがいましたし、私は「現地の子どもたち」が心配だったんですね。子どもたちのために何かしたいと思っていて。あしなが育英会に寄付するというのが一番やりたいことと合っているなと思っていました。

7年経過して必要なボランティアが編み手から売り手に変わってきた

このモチーフを荒木さんたちがつないで商品に。「一つ一つのモチーフをつなぐ、ということが大事なんです」と荒木さん

 ──「Think Of Japan While Knittingはモチーフの編み図が決まっていますよね。「これ、一つくらいだったら編めるかな」というところから参加できるボランティアというのはいいですよね。

 そうなんです、そうなんです! 参加したい度合いが自分ではかれるというか、少しだけ毛糸があっても参加できるし、つなげる技術のある人はつなげていただけるし。

でも実は、このモチーフ編み自体は今積極的には募集していないんですよ。すでに2万枚のモチーフがありまして

──あ、そうなんですね! では今、どういったボランティアが必要なんですか?

つなぐ人もそうですし、あと「売ること」を全面的にやっていきたいんです。うちは「売上金全額寄付」なんですよ。自分たちには何も経費がなくすべて持ち出しなので、売る場所も出店料がかかってしまうと私たちの持ち出しになってしまって大変なんです。

月1回ほどカフェなどに集まるイベント(公式ブログで告知あり)。運営者の情報交換や、モチーフを編んでみたい初めての人も参加可能!

 寄付だということをご理解していただいて、無料で出店させていただける場所や、お店など「売らせてくれるところ」がほしいですね。

 ──今現在は定期的に売らせてもらえるところはあるんでしょうか?

 ニットなので基本的に夏は売れないので避けていて、それ以外の季節で今出店させていただいているのは神奈川県の中山にある古民家カフェです。毎月手作り市を開催されているところがありまして。 (下記告知ご参照ください)

──売る場所は……例えば、関東じゃないと難しいですか?

 そうですね。基本はニットを預けないで持って帰ります。ニットにホコリがかぶらないようにお店に管理していただくのはご迷惑なこともあるので。

手作り市もその日に持って行き、その日に持って帰ってきます。なので交通費が持ち出しになることもあり東京近郊がありがたいですね。

こちらの手袋で1,800円で販売。価格は決まっています。

──無料で出店させてくれるイベント、ありそうな気がしますよね。

それが、以前は「震災枠」があって、無料で出店ができるイベントもあったのですが、7年経ちましてそういった枠がなくなったんですよ。こちらから「無料にしてくれ」というのも申し訳なくて、なかなか見つけられないのが現状なんです。

ニット帽で3,000円~。クリスマスのプレゼントにぴったり!

ただ、商品の価格は固定でしっかりした金額をいただきますので、その価格でも承諾してくださるお店やイベントである必要もあるかなと思います。無理のない範囲でご協力いただけるとありがたいです。

Think Of Japan While Knitting 東京は「売らせてくれる場所」を探しています!
【ご賛同いただきたいこと】
・東京近郊であること
・イベントなどで無料で場所の提供をしてくださる主催者、売り手様
・雑貨やカフェなどで、無料で出品できニットの管理(出しっぱなしではなくホコリがつかないようになど)をしてくださるオーナー様

ご賛同いただける環境がありましたら下記ご連絡お待ちしてます!

連絡先mail:petitlotus_deviko@yahoo.co.jp(代表:荒木さん)
公式ブログ:https://ameblo.jp/tjwk-tokyo/
▲こちらで月1ほどのイベント告知あり。モチーフ編みのボランティアはイベント参加で可能です。モチーフを編んだことがない方も教えてくださるので参加可能ですよ!

遠隔地の方やネットで購入したい方は「Think Of Japan While Knitting 関西」のHPから購入可能です。↓
関西公式サイト:http://atricot.jp/tjwk/index.html

Think Of Japan While Knitting 東京 が出店します!
ハンドメイドマーケット『大753市×ゆめフェス2018』
期日:2018年11月18日(日)
時間:10時30分~16時まで
場所:なごみ邸季楽荘・他近隣施設(地域数か所のカフェなど複数が会場)
アクセス:JR横浜選・市営地下鉄横浜線「中山駅」南口徒歩7分

実物を見て購入することが可能です。他にも40店ほど参加されるマーケットだそうですよ!

編集後記
実は筆者も「震災遺児はこれからも支援が必要なはず」と思っていた矢先にThink Of Japan While Knitting の活動を知りました。私のように「売ることは得意」という方がいれば、「売り手」としてボランティアができるチャンス!ぜひ無料で参加できそうな場所とマンパワーをご提供ください。幼稚園や学校のバザーでも条件があえば立候補OKですよ!

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