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羊が毛糸になるまでの工程は?紡ぎ方(つむぎかた)にはどんな方法がある?

羊が毛糸になるまでの工程は?紡ぎ方(つむぎかた)にはどんな方法がある?
この記事について
羊の毛や綿花などの原料から、毛糸になるまでのプロセスをご紹介! 方法や道具などを確認しながら、「難しくない?」や「自分でできるものなの?」を検証します。

1本の毛糸になるまでの工程を知ろう!

毛糸の原料は?というと、多くの人が「羊の毛」を思い浮かべるところでしょう。
しかし、それが、どういう過程を経て毛糸になるか?と聞かれるとちょっと困ってしまいそうですね。

なんとなく、毛同士をより合わせているんだろうなと察しはつくものの、具体的にどんな方法で1本の毛糸ができているのか?を説明できる人は少ないのではないでしょうか。

そんな、一見謎に包まれた「毛糸ができるまで」をご紹介いたします。

これから編み物を始めたい方はもちろん、編んで楽しむだけだったという方にとっても、毛糸がより身近に感じられるかも知れませんよ…!

毛糸のもとを得る方法は?

まずは、毛糸の大本となる原材料を入手しなければ始まりません。

毛糸の原材料は、主に動物由来・植物由来・化学素材の3種類に大別されます。
どのように毛糸のもとを手に入れるのか?それぞれについて一度確認してみましょう。

動物由来

神戸市立六甲山牧場にて

動物由来の場合は、羊などの動物の、モコモコに生えたその毛を刈ることに始まります。
羊というとニュージーランドやオーストラリアなど、南半球の広大な土地でのびのびと暮らしている姿が印象的ですが、日本国内でも飼育されていることから、少数派ながらも国産の羊毛もあります。

ほかの動物の毛では、アルパカ・リャマ・アンゴラなどの毛も原材料となります。
いずれも肌触りや保温性に優れた高級品として知られるものばかりですね。

植物由来

綿や麻など、植物由来のものが原材料となった毛糸もあります。

こちらの動画では、最終的には布を作っていますが、綿花から1本の糸になるまでの工程はほぼ同じです。
動物由来のものが保温性に長けているのに対し、植物由来は比較的通気性に優れているのが特徴となっています。

化学素材

動物・植物といった天然由来のものだけでなく、化学的に合成して繊維状にしたものも毛糸となります。
アクリル・ポリエステルなどが、挙げられます。

100%化学素材だけで成り立っているものもありますが、天然由来の毛と混ぜ合わせたものもあり、天然素材ならではの風合いと化学繊維の持つ耐久性をあわせ持つのが特徴です。

こちらの動画では、ナイロンを生成する実験が行われています。
するすると繊維が出来上がっていくその姿は、見ていてとても気持ちよくなりそうですね。

しかし、一見すると簡単にできそうなものですが、合成前の原材料が手に入りにくいことや、配分が複雑であること・火気厳禁であることなど、気を配らなくてはならない面も多いことから、自前で化学繊維を用意するのはなかなか難しそうです。

「毛糸」と言ってもこうして様々な原材料があるのですね。
今回は、オーソドックスな「羊の毛」に焦点を当てることとしましょう!

毛糸の原材料の処理方法は?

原材料となる毛を手に入れれば、すぐにでも毛糸にできるのでは?と思ってしまいますが、より質の高い毛糸を得るためには、もうひと手間必要となります。
それが、洗いカーディングです。

繊維メーカーなどであれば、機械などでオートメーション化された中で行われますが、今回は自前でできる方法をご紹介いたします!

羊毛を洗う

ご紹介した動画の中では再生開始1分30秒から3分までの辺りがこの工程になります。
羊毛を洗うのには、お湯米ぬかが使われていました。

まずは、羊毛がしっかり浸かる程度のお湯を用意します。
お湯の適温は、40~50度が良い・70度前後が良いなど、諸説ありますが、素材の脂分が多いほどにお湯の温度を上げた方が良いということになるようです。
また、素材の汚れがひどい場合には、お湯につける前に汚れを取っておくことや、予洗いが必要となります。

米ぬかの量は、羊毛の量に対して10%が目安となっているようです。
布巾などで包んで、お湯の中でよく揉んで米ぬかのエキスを出しておきましょう。

つけ置き・洗い・すすぎを3度ほど繰り返してから脱水し、天日干しにて乾燥させます。

カーディングする

梳綿(そめん)カード処理とも呼ばれる方法です。
ご紹介した動画の中では再生開始3分10秒から3分40秒までの辺りがこの工程になります。

飼い犬などの毛をすくときに使うスリッカーブラシを大きくしたようなものが2つ登場しています。
これが、カーダーと呼ばれるものです。
カーダーを使って、乾燥させた羊毛の繊維の方向を揃えていきます。

片方の櫛の針の部分に羊毛を載せて、もう片方の櫛でとかすような要領で行います。
カーディングを2~3回繰り返すことで、流れが整った「毛糸のもと」が完成します。

これで、ようやく毛糸が紡げるようになりました!

次のページからは、実際に毛糸を紡ぐ方法をご紹介します!

この記事を書いた人

宇さ貴族
神戸在住の兼業主婦。
元地方都市の公務員(事務職)・元保育士などの経歴があります。
ハンドメイド大好きなのに、仕事・子育てに忙殺されてなかなか手が出ず(ノω`)
時間がなくてもカンタンに・見栄え良く・使える!というものを作りたいがために日々模索中です。
ウサギさんと関ジャニ∞さんをこよなく愛する三十路少女( *´艸`)
プロフ画像は、京都精華大学のひがしのえみこ先生に描いていただきました♪
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