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「第42回 2018日本ホビーショー」へ
今回ワークショップハンターが向かったのは東京ビッグサイト。
2018年4月26日〜4月28日に東京ビッグサイトで開催された「第42回 2018日本ホビーショー」。日本中の多種多様なジャンルのハンドメイド関連企業や作家さんなどが集まるハンドメイドの祭典です。
ハンドメイドのワークショップもたくさん開催される、とのことで、ワークショップハンターとしては見過ごせません!
さまざまなワークショップがある中で特に興味を惹かれたのが、日本メタルエンボッシングアート協会さんが開催する「メタルアートで作るカードケース」というワークショップ。
メタルエンボッシング?? 聞いたことはないけど、完成イメージの写真をみるとかっこいい。これはぜひやってみたい!
ということで、参加してきましたよ!
「メタルエンボッシングアート」とは
「メタルエンボッシングアート」とは、錫 (すず) 100%の薄いシートに立体的な刻印を施す技法。その歴史は古く、ヨーロッパやロシアでは宗教的な装飾に用いられてきたそうです。
ワークショップにて指導していただいたのは、「日本メタルエンボッシングアート協会」の会長である、はりのけいこさん。
アメリカでメタルエンボッシングに出会い、これを学ぶためにアメリカまで通った、という驚きのアグレッシブさをお持ちの方。そんな方から直々に教えていただけるなんて、身に余る光栄ですね!
メタルエンボッシング用のシートは金属ですが、とても柔らかく弾力があります。このシートの上に、トレーシングペーパーに描かれた下絵を固定し、上から「スタイラス」という、先が丸くなった金属製のペンでなぞって下絵を写していきます。
「スタイラス」といえばスマートフォンやタブレット用のものを思い出しますが、元々はこういった柔らかい素材に線を描くための道具のことを指すようですよ。
下絵が写し取れたら、シートの裏側から、スタイラスや「ペーパースタンプ」という紙でできたペンなどで押し出して立体的にしていきます。柔らかい金属製のシートの下にスエードでできた下敷きを敷いているので、押し出すとどんどん立体的になります。線で分割されたひとこまごとに丁寧に。
使う道具によって押し出した跡が違ってきます。力のかけ方で表情をつけたり、あえて平たくしたりするテクニックもあるとのこと。
押し出しては裏返して輪郭を整え、また押し出しては整え……を繰り返していきます。細かい作業についつい取材を忘れて没頭してしまいます。
先生から「筋がいいわね!」と褒められてしまいました! ありがとうございます、この手の細かい作業が結構好きなんです。
押し出しが終わったら、背景を描いていきます。
いろいろなパターンがあるそうですが、今回は「スクロール」というパターンにしました。細かいぐるぐるで背景を埋めていきます。
ひと通りの加工が終わったら、裏側をフィリングペーストで埋めていきます。ペーストが固まることで柔らかいメタルエンボッシングシートの凹凸が固定されるとのこと。ペーストが固まるまでは時間がかかるそうなので、ワークショップではここまで。
先生、どうもありがとうございました!
手軽だけど本格的でかっこいい「メタルエンボッシングアート」
翌日、ペーストが固まったら、ワークショップでいただいた金属の名刺入れに貼り付けて完成です。
どうでしょう。空を飛ぶ猛禽類が立体的に浮き出て、躍動感のある感じに見えるのではないでしょうか。金属なので高級感もあります。
初めてでも本格的なかっこいいものが作れました。
スタートの難易度は低めですが、技法はいろいろあるようで、奥は深そう。メタルエンボッシングアート、楽しいです!
ワークショップ協力:
日本メタルエンボッシングアート協会
http://www.metalembossingart.com/
さて、次のページからは、メタルエンボッシングアートを応用した作品作りに入りますよ!