
メロウな音楽に包まれて、コーヒー片手にショッピング
「平安楽市」が開かれるのは毎月第2土曜日。ゆったりとした敷地内に色とりどりのテントが並ぶ様は、まさに職人の町・京都です。
会場までは市バスでも行けるのですが、主要な観光地を回る路線ということもあって、非常に混雑します。おすすめは、地下鉄の「東山」駅で降りて歩くルートです。
京都市内の手づくり市は、「手づくり」なら何でもOK!それはつまり、食品でもOKということなのです。会場では、自家焙煎のコーヒーやパン、クッキー、お漬け物、ちりめん山椒まで買えてしまいます。座って休むところもたくさん用意されているので、足が疲れたら、コーヒーを飲みつつ思案です。
平安楽市では、真ん中のしだれ桜の前にコンサート会場が設置されていました。緋毛氈がなんとも京都な雰囲気です。メロウな音楽に包まれながら、春の陽気を満喫できます。
気になるお店をPick up !個性豊かなショップさんの数々
こちらの「はんこやTao」さんは、手作りはんこのお店。細かいところは企業秘密ということでお見せできませんが、繊細であたたかい作風は必見です。
ミニチュアのお店。背表紙は、新聞や雑誌から「こんなタイトルの本があったらええなあ〜」と思ったフレーズを切り抜くのだそうです。『ただ愛があっても』『私はまだ健康』、ありそうでなさそうで、思わず笑ってしまいました。
銀細工のお店、「aura・loco(アウラ・ロコ)」さん。ネコちゃんやヘビのリングは、糸のこで一つずつカットされているそうです。目の前で曲げてもらえるので、指の太さに合わせて調整できるのがすばらしい!「女性用ばかりで、なかなかピッタリのファッションリングが見つからない……」とお悩みの男性にもおすすめです。
木綿屋さんの「禾口木丙(のぎぐちきへい)」さん。ショップオーナーは登山ガイドさんで、「登山のときに頭にタオルを巻くんですが、普通のタオルだと汗がなかなか乾かないんです。それで、何かいい布がないか……と考えて、自分で作ってしまうことにしました」とのこと。デザインはすべてご自分で考えられているそうです。木綿だと、サッと乾いて汗のニオイも気にならないのだとか。10cmからの切り売りもされているので、クラフト材料としても使えます。
こちらは、木細工の塚本直工房さん。他のお仕事に加えて林業を営んでおられ、伐採してしまう雑木を生かした工作をなさっているそうです。「ただ伐ってしまうだけやったら、かわいそうやなと思ってね」という、なんともお優しい理由。木で作られた笛は、まるで小鳥のさえずりのような音色でした!
「ポリンヌのかご屋さん」(Instagram→@vannerie2014)は、その名の通り手作りのかごを売っておられるお店です。かごの材料は、フランスからの輸入品!「柳ってふつう、垂れ下がっているイメージだと思うんですが、フランスの柳は地面から生えるんですね。だから、水にも強いし、汚れても洗えるんです!」とのこと。それなら、ピクニック中に雨が降っても安心ですね。使い込むと色が変わってくるのも、味わい深いポイントだそう。
ガラス細工の「Les feuilles(レ・フィーユ)」さん。小さなガラス玉とは思えないほどの奥行きに、思わず作り方をたずねてしまいました!まるで、手のひらの上の小さな海のようです。
手編み小物の「まめや」さん。なんともいえない暖かさに、心がぽかぽかしてきます。ついつい私も、仕事を忘れて「前方後円墳のブローチ」をプライベート購入……。「最近、ハニワにはまってるんですよ〜」とのことで、チャーミングなハニワを撮らせていただきました。
観光にも家族レジャーにも。ぜひふらりと立ち寄って
平安遷都1100年を記念して建てられた平安神宮は、外国からのお客様にも大人気でした。芝生や広場も多いので、家族連れの方も安心です。ぜひ一度、このワクワクを体験してみてください。
【平安楽市】
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町
営業時間:10:00~16:00(毎月第二土曜)
アクセス:京都市営地下鉄東西線「東山駅」から約10分。市バス「岡崎公園 ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ
公式サイト:http://kamigamo-tedukuriichi.com/