
東京・椎名町にあるゲストハウス&カフェ「シーナと一平」
東京は池袋のお隣、西武池袋線「椎名町」駅。かの手塚治虫や藤子不二雄、赤塚不二夫などが同居していた「トキワ荘」があった街として聞いたことがあるのでは。
その椎名町駅からサンロード商店街を脇に入ると「とんかつ一平支店」の看板が。この看板こそが、今回ハンドメイドOKカフェとして紹介する「シーナと一平」の目印です!
実は、外国人旅行者向け(4割日本人が宿泊)宿泊施設であり、お昼はランチが食べられるカフェ。50年続いた以前のお店の看板をそのまま残し、店名にまで加えるところに「地元に溶け込みたい」という、宿の熱い気持ちが伝わってきます。
のれんをくぐって、さっそく中へ──。
店内を彩るのは“誰か”が作ったハンドメイド作品
店内は、古民家的なこあがりが。天井付近から下がるカーテンで、ぐっと華やか。窓がないのに、まるで花畑がひろがっているよう! 実はこのカーテンも手作り。
カーテン、座布団、そしてコースターなど、手作り品がカフェのあちこちに。素敵なものを見つけては「どなたの作品?」と聞いてみるも「これはもう誰が作ったのかわかんないですね(笑)」とオーナーの日神山さん。
入れ替わり立ち替わり、誰かが訪れて、誰かがハンドメイドしていき、そして材料が寄付され、その材料を使ってまた誰かがハンドメイドしていく──。
その作品たちはみんな「笑顔で」作ったのだろうと想像できるほど。遊びのある楽しいデザインがカフェを居心地の良い、ほっとする空間にしています。
平日はめぐさんの「世界のおばんざい」ランチが食べられる
「辛いの大丈夫?」と、ブータンのチョーメンを作ってくれたのは、平日の台所を預かるめぐさん。
実はめぐさんは、フリーランスの調理人で、世界のおばんざいを作るシェフ。ランチメニューは2種類あり、他に「世界のおばんざいとごはんのセット」1,000円(税込)も。どちらのメニューも時期によって内容がかわります。
お店に顔をのぞかせる常連さんに家族のように声をかけ、ちょっと遅いランチを食べにきた常連さんとは猫談義で盛り上がる。お店にいるだけで、パッと明るく安心した空気を作り出すめぐさん。
この日も「もう少しあるといいなと思って」と合間にコースターを手作りし、お客さんがくれば料理を作る姿が、まるで「お母さん」みたいで頼もしくもありました。
「平日のカフェはめぐさんにお願いしていますが、土曜日は週替わり・月替わりでカフェやワークショップを(※Facebookで告知)、日曜日はアイシングクッキーのプロ『PURU SUNDAY CAFÉ』さんが、ちょっとドキッとする見た目の、でもおいしいケーキを出してくれます」と日神山さん。
平日はランチ&ドリンク(クラフトビールなどアルコールもそろっていて、こんなお酒が飲みたいといえばカクテルもつくってくれるとか)のみですが、土日はまた違う雰囲気になるとは!
寄付の生地やボタンは無料で使ってOK!
そもそもゲストハウスなのに、なぜミシンを置くことになったのでしょう? その疑問に日神山さんはこう答えます。
「宿泊施設でありながら、地元の人たちのコミュニケーションの場でもありたいんです。ですから、いわゆる“ミシンカフェ”ではなく、コミュニケーションのツールとして、ポンとミシンを置きました。
ふらっときて、それこそ、ほつれたシャツの袖を縫っておしゃべりしていくとか、そんな場所でありたくて」
そのミシンも、実はメインで使われているものはもともと日神山さんの物。
日神山さん自身、「僕もカーテンとか作りますよ」となかなかのハンドメイド男子で、地元は「工業ミシンが使える人が普通に町にいっぱいいた」地域とか。そういった生い立ちが、このカフェでの「ミシンのハードル」を下げてくれているのかもしれません。
他にも、キッチンの上や、窓の上にもミシンが。どのミシンもワンドリンクで2時間使用できます。
「生地も寄付がどんどん増えていて、まだまだあるのでぜひ使ってください。ボタンもあるんですよ。ミシン糸も、他のものがよければ、1つ200円で販売しています」(日神山さん)
もはや、手ぶらでふらりと仲間や家族と訪れて、材料見ながら「ちょっと作ってみるー」「こんなのできたー」という楽しみ方ができる、気どらない空間。池袋まできたら、お散歩がてらに足をのばしてみたくなります。
もちろん、ドミトリーだけでなく個室もあるゲストハウス。東京観光や、ハンドメイドなイベント参加の時の拠点としてもどうぞ!
◆ハンドメイドOK規約◆
・ハンドメイドはカフェ営業時間(月~金11時30分~15時30分、日11時30分~17時30分まで)OK
・ミシン使用はワンドリンクで原則2時間まで。2時間経過した場合は、もう一品何か追加注文を。
・無料で使用できる材料がありますが、もちろん材料持ち込みOK。
◆ワークショップ開催規約◆
・個人の方のワークショップ開催は基本受け付けてないそうですが、何か特技をいかしたいという人は、お店のスタッフさんに相談すれば道は開けるかも⁈
・「ミシンがちょっと苦手」「初心者なので誰かに教わりたい」という人や、「一緒に作る仲間がほしい」という人も、シーナと一平では月に一回「しましま手芸部」さん主催の【しましまミシンの会】が開催されています。ぜひ参加してみては? (しましま手芸部:https://www.facebook.com/shimashima.shugeibu/)
【シーナと一平】
住所:東京都豊島区長崎2-12-4
営業時間:月~金(カフェ&ランチ)11:30~15:30、日(PURU SUNDAY CAFÉ)11:30~17:30
※土曜日は貸し切りの場合もあるのでFacebookでご確認ください。
※地元の主婦の方がいろいろチャレンジする場所でもあるので営業内容が変わる場合があります。
定休日:なし
アクセス:西武池袋線「椎名町」駅北口より徒歩4分
電話番号: 03-5926-4410
公式サイト:https://www.sheenaandippei.com/
Facebook:https://www.facebook.com/sheenatoippei/
Handfulでは、材料を持ち込んでハンドメイドを楽しんでOKなカフェ・ワークスペースをを大募集しています。 この時間帯ならOKなどの条件付きも歓迎です。ぜひ情報をお寄せください。
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