
手作り教室を主催し、長年のキャリアを持つ岡田美里さん
今回インタビューさせていただくのは、モデル、ブランドアドバイザー、そして手作りの教室「アトリエミリミリ」主催である岡田美里(おかだ みり)さん。会場は2018年4月26日〜4月28日に東京ビッグサイトで開催された「第42回 2018日本ホビーショー」。
なんと、こちらのイベントを主催する「一般社団法人日本ホビー協会」の30周年の基調講演を務められたのが岡田美里さん。ハンドメイドのキャリアはかなりの長さです。
岡田さんは、遠くから見ても分かるほどの、輝くようなエレガントな雰囲気。流れるようにお話をする姿には、誰でもついうっとりしてしまいそう。
岡田さんが身につけている白いバッグが「ワイヤーバッグ」。塩化ビニールテープを編み込んで作るバッグです。メルヘンアート株式会社ブースにいらっしゃった岡田さんにお話を伺いました。
手作り教室で評判になったワイヤーバッグ
―まずはワイヤーバッグを作るようになったきっかけを教えてください!
岡田美里さん(以下省略):私はずっと、「アトリエミリミリ」という手作り教室を主宰しております。
ある時一人の生徒さんの、ワイヤーバッグの手法で作られた携帯電話ケースが、生徒さんたちの間で「まあ可愛いわね!」と話題になっていたんです。私もとても興味を惹かれたので、スタッフに見てもらったら、「このワイヤーバッグのクラスを作りましょう。」と盛り上がったので、全員でワイヤーバッグ作りの認定を取ることにしたんです。それが去年から今年にかけてのことです。
―岡田さんといえば刺繍のイメージがありますよね
ありがとうございます。刺繍は一番長くやっています。今も銀座三越さんで刺繍の展示会をやっております (「刺繍のおもてなし」)2018年4月25日(水)~5月8日(火))。
刺繍に比べてワイヤーバッグは始めてから間もないのですが、正方形のピクセルを埋めていく感覚は刺繍と共通したものを感じています。刺繍をされている方たちはワイヤーバッグもお好きな方が多いです(笑)。
刺繍は集中力が必要で、とても精密な作業であり、物によっては完成までに半年から1年くらいかかるのですが、ワイヤーバッグは2~3日あれば完成しますので、息抜きになります。それに、身につけて持ち歩るくことが出来るいという利点もあります。
ファッションとしてのハンドメイド
―ハンドメイドの息抜きにハンドメイドとはさすがです(驚)
ワイヤーバッグ作りは手芸というより工作寄りだと感じています。はさみややっとこを使うので動的ですが、刺繍は静的なので、刺繍をした後にワイヤーバッグを作ると運動した後のようですし、ワイヤーバッグを作った後に刺繍をするとまた癒やされるんですよ。
それに刺繍は家の中で作って、家の中に飾るもの。ワイヤーバッグは家の中で作って、ファッションとして外に持って行くことが出来るもの。似ている部分もあるし、対照的でもあるんです。
―今日お持ちのワイヤーバッグも岡田さんの作品ですか?
こちらは自分でデザインを考えたものです。ファンシーヤーン(装飾用の糸などを絡ませてある糸)も
一緒に通しています。糸を通すのがなかなか大変で、4時間くらいかかりました。完成まではおよそ3日です。使い勝手だけでなく、ファッショナブルに見えるように、大きさにもこだわりました。
―いつも作品を作る時にこだわっている点はなんですか?
”バザー感”が出ないように気をつけています。もちろんバザーのものだって素敵ではあるのですが、私自身ブランドのアドバイザーをやったり、百貨店とお仕事をさせていただいている身ですので、そういう場所でも商品の一つとなるよう、クオリティも高くなるよう、心がけています。それに加えて、何か一つ独自のテイストを加え、自分なりの表現になるようにしていきたいと考えています。