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【ハンドメイド作家インタビュー】地蔵服デザイナー・クロッシェ(かぎ針編み)作家 木本マユさん

みんなで一緒に作るのが楽しい

―木本さんの作るお地蔵さんの服は、カラフルな色づかいが印象的ですね。

木本マユ:海外で見られる、カラフルな色使いが好きなんです。色が鮮やかだと楽しくなりますよね。タイの若者たちの色彩感覚が凄いんですよ。パーティーで女の子が鮮やかな原色のドレスを着ていたり、男の子がカラフルなシャツやパンツを身に着けていたりして、それがまたよく似合っている。その突き抜けた感じが日本にもほしいと思っています。

木本さんの絵
木本さんのご主人の会社に飾られている絵。

木本マユ:主人の会社が製造業なので、どうしても機械油や金属の粉末で汚れるし、男性の多い会社なので殺風景になりがちなんですよ。それをなんとかきれいで明るいイメージにしたくて、会社の人たちと協力してペンキで壁を塗装したり、絵を描いたりオフジェを作ったりしました。
私がデザインを考えて、会社のみんなで色を塗ったんですが、普段は守衛さんだったり、総務のお姉さんだったりと別の仕事をしている人が、ペンキをつかったのなんて久しぶり、と楽しそうにやってくれたんです。自分でも楽しいし、みんなも楽しんでくれる。
オブジェや絵は最初は抑えめのデザインにしていたんですが、会社に置いてみると、多少奇抜な方が馴染むんです。それに話題にもなるので、ブランディングにも役立っていると思います。

ハンドメイド活動が、もっと自由でいいと教えてくれた

作業する木本さん
インタビュー前に浅草橋の毛糸店「Keito」で買ってきたという毛糸で編み物をする木本さん。「集中すると何時間でもやってしまう」という。

―ハンドメイド活動をはじめて、以前と変わったことはありますか。

木本マユ:ありましたね。個展ができたことや地域の人との繋がりができたこともそうですが、自分のコンプレックスからやっと開放されたような気がするんです。本業はグラフィックのデザインをやっていて、ずっと、おしゃれで洗練された世界に憧れていました。それに近づきたいと努力していたんですけど、思ったほどそういった方向に自分の能力が伸びなくて苦しかったんです。
今回地蔵の服で展示会をやって、その理由がわかった気がしました。自分はそっちじゃなかったんだ、って。

―求めていたのは地蔵だった?

木本マユ:そうです。おしゃれで洗練されたものを作る人たちって、きっとそれが大好きで、ずっとそのことを考えていられるんじゃないかと思うんです。自分はもっと泥臭いというか、少し抜けている感じのもののほうが好きだってわかったんです。
例えば私、昔の特撮もの、怪獣の造型とかが大好きで。「サイケ宇宙人ペロリンガ星人(「ウルトラセブン」に搭乗する怪獣)」とか最高です。もちろんおしゃれで洗練されたものを見るのは今でも好きなんですけど、自分の個性をもっと大事にしていいんだって気づいたんです。もっと自由でいいんだって。

個展にて
「ZIZO Fashion〜お地蔵さんの服、作ってみた展」にて、地蔵のポーズ。

―今後、作りたいものはありますか。

木本マユ:個展にいらっしゃったお客さんに、ジェームスでアニメーションを作らないかといわれたんですが、これは権利上駄目なので、オリジナルのキャラでアニメーションを作ってみたいですね。
Pintarest(画像などの収集サイト)をよく見ているんですけど、海外のクロッシェ職人さんが、脳みそや筋肉、内臓モチーフの作品をよくアップしていて、それがとても素敵なんですよ。私は内臓モチーフも好きだし、海も好きなので、深海魚とアナトミー(解剖学)を組み合わせたオリジナルキャラを作りたいんです。深海魚と内蔵って、命が作る造型という点でよく似ている気がするんですよ。そのキャラが動いたら絶対楽しいと思いませんか?
あとは、クロッシェで水着を作りたいという気持ちもあります。これも海外のアーティストさんがやっているんですが、日本でまだやっている人がいなくて。課題はたくさんありますが、絶対実現させたいです!

木本マユ(きもとまゆ)
地蔵服デザイナー・クロッシェ(かぎ針編み)作家
https://www.instagram.com/mkmu0/

インタビュー撮影協力
Little Japan(リトルジャパン)
東京都台東区浅草橋3-10-8
http://www.littlejapan.jp/
このお店の紹介記事:【ハンドメイドOKカフェvol.2】東京・浅草橋「リトルジャパン」は“日本酒飲み放題×ハンドメイド”夢の共演が実現できる!

編集後記
ハンドメイドを通して、自分の本当にやりたいことに気づいたという木本マユさん。なんでも楽しんでしまえ! という明るさと元気に満ち溢れた方でした。木本さんのこれからの楽しく自由な創作活動に期待大ですね。

この記事を書いた人

松本ジュンイチロー
1981年生まれ杉並区在住。Webデザイナー。2015年頃より乙幡啓子さん・片桐仁さんの影響を受けて工作を始める。変なものを作ってブログ上で公開したり、各種コンテストに応募したりしている。好きな時代は縄文時代。
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