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【ハンドメイド作家インタビュー】地蔵服デザイナー・クロッシェ(かぎ針編み)作家 木本マユさん

【ハンドメイド作家インタビュー】地蔵服デザイナー・クロッシェ(かぎ針編み)作家 木本マユさん
この記事について
カラフル毛糸を使ってお地蔵さんの服やキャラクターの人形などを作っている、クロッシェ(かぎ針編み)作家の木本マユさんにお話をうかがってきました。

カラフルなお地蔵さんの服を作ったのはどんな人?

カラフルなお地蔵さんたち
「クロッシェ(かぎ針編み)」で作られた服を着た地蔵の写真パネルや実物の地蔵が並ぶ。

2018年3月9日から15日、六本木の六本木のギャラリーバー「市兵衛町画廊/TAMANI」で開催された「ZIZO Fashion〜お地蔵さんの服、作ってみた展」。
当サイトのニュースでも取り上げたこの展示会、あまりにも気になる! ということで行ってみました。
毛糸で編まれた、さまざまな色使いが特徴的な服を着たお地蔵さんの写真や、実際のお地蔵さんが並ぶ不思議な空間。
これを作ったのはどんな人なのか、やっぱり気になる!
さっそく、作者の木本マユさんにインタビューしてきました。

「クロッシェ」を始めたきっかけはトルコのおばあちゃん

木本さんと作品
クロッシェで編まれたキャラたちと作者の木本さん。

―クロッシェ(かぎ針編み)をはじめたきっかけを教えてください。

木本マユさん(以下敬称略):クロッシェをはじめたのは2〜3年前です。海外旅行が好きで、トルコに行った際に、おばあちゃんがレースを編んでいるのを見たんです。それがすごく可愛くて、感動して。自分でもやってみたいと思って、広瀬光司さん(ニットデザイナー)の本を入手してチャレンジしてみたんですけど、ちょっとそこから入るには高度すぎて難しかったんですよね。
それで、元々立体物を作りたいという気持ちがあったので、今度は自分のオリジナルキャラを作ってみたんです。それがすごく楽しくて。

オリジナルキャラ
オリジナルキャラ、毒キノコの「ジール」。絶妙な表情がかわいい!

木本マユ:その次に作ったのがミギー(岩明均の漫画「寄生獣」のキャラクター)です。すごく好きなので。そうやって、好きなキャラをクロッシェで作っていきました。これはジェームス(LINEスタンプのキャラクター)。着替えもできるんですよ。

ジェームス
ジェームス。衣装も細かいつくり。旅行に連れて行くこともあるそう。

―かなり複雑な形ですね。どうやって作っているんでしょうか。

木本マユ:いったん紙で立体を作って、それを切って展開して、型紙代わりにしてます。中には最初ティッシュペーパーを詰めていたんですが、水に弱いし形が崩れてきてしまうので、最近ではメラミンスポンジを切って詰めてます。綿だとふわっとしすぎて、いかにも「ぬいぐるみ」っていうシルエットになってしまうんです。

お地蔵さんがつないでくれたたくさんの縁

お地蔵さん
木本さん作の服を着た、ご近所のお寺のお地蔵さん。

―クロッシェでお地蔵さんの服を作ろうとしたきっかけを教えてください。

木本マユ:住んでいる家の近くのお寺の住職さんと仲がよくてよくお話をするんですが、ある時お地蔵さんが服を着ていることに気づいたんです。その服がそうとう古いもので、かなり汚れているんですね。それで、訳を聞いてみたら、昔は檀家さんに縫い物や編み物がが得意な人たくさんいて、お地蔵さんの服を作ってくれていたんだけど、最近はそういったことをやる人が減ってしまって、昔の服を着たままだということだったんです。それで作ってみようと思いました。

―お地蔵さんが好きだったんですか?

木本マユ:実はそういうわけではないんです。ファッションに興味があって、服を作ってみたかったので、お地蔵さんはちょうどいいモデルさんだったんです。お地蔵さんってそれぞれ個性があるし、ポーズもいろいろで、それに合うデザインや色を考えています。お地蔵さんを掃除してあげて、新しい服を着せてあげて、それが似合っているとすごく嬉しいです。

―お地蔵さんの服で個展をやることになった経緯を教えてください。

木本マユ:写真家の武井里香さんがお地蔵さんの写真を撮ってくれていたんですが、その武井さんの写真展を六本木の市兵衛町画廊で開催するということで、見に行ったんです。そこで市兵衛町画廊のオーナーさんと知り合いになって、その方がお地蔵さんの服をとても気に入ってくださったんです。それで個展をやらせていただくことになりました。

お地蔵さん
きれいな服と帽子がよく似合うお地蔵さん。個展で展示されていたお地蔵さんは、石屋さんが貸してくれたとのこと。

―お地蔵さんの服を作って掃除してあげていると「笠地蔵」のようにご利益がありそうですね。

木本マユ:そうですね。お地蔵さんの服を作ったことで、お寺の住職さんも喜んでくれましたし、地域の方も「きれいね」と言ってくれて、それが会話のきっかけになることも。個展もできましたし、そこでもたくさん出会いがありました。ひょっとしたらお地蔵さんのご利益があったのかもしれませんね!

お地蔵さん
木本さん作の服を着たお地蔵さんに、皆さんもどこかで出会うことがあるかも!

この記事を書いた人

松本ジュンイチロー
1981年生まれ杉並区在住。Webデザイナー。2015年頃より乙幡啓子さん・片桐仁さんの影響を受けて工作を始める。変なものを作ってブログ上で公開したり、各種コンテストに応募したりしている。好きな時代は縄文時代。
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